ゴボウ茶

ゴボウといえば日本人にとって非常になじみの深い食材ですよね。誰でもあの独特な香りや味を想像できるはず。ごぼうは多くの食物繊維を含んでいて便秘解消に役立ってくれたり、むくみを改善する働きがあるのですが、毎日たくさんのゴボウを食べている方は少ないはず。そんなゴボウに含まれている成分を効率よく摂取できるのがゴボウ茶です。

糖質制限ダイエットとの相性も良いので、具体的にどのような働きが期待できるのかについてご紹介しましょう。

ゴボウ茶データ
糖質 200ml中6.9g
カロリー目安 200ml中29kcal

糖質制限ダイエット中に注目の
ゴボウ茶に含まれる成分

アクチゲニン

マウスによる実験において、ゴボウの有効成分アクチゲニンを摂取させると、グルコースの筋肉への取り込みが活性化され、肝での糖新生および脂肪生成が阻害されるという実験結果が出ました。
このように、アクチゲニンには脂肪の生成を阻害する働きがあることがわかります。

※参考:「ごぼう茶摂取がラットの血糖値と血清及び 肝臓の脂質含量に及ぼす影響」食文化研究2016(3),p.1-8(https://gijodai.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=54&item_no=1&page_id=13&block_id=21)

イヌリン

マウスによる実験では、ごぼうの有効成分イヌリンを14日間摂取させると、腸内の乳酸菌を含め、善玉菌が増加するという実験結果が出ました。イヌリンは善玉菌のエサになって腸内環境を整えてくれる働きがあることがわかります。

※参考:Prebiotic effectiveness of inulin extracted from edible burdock, Anaerobe. 2008 Feb;14(1):29-34. Epub 2007 Nov 26.(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18042411

イヌリンは、人の消化管が分泌するアミラーゼとプチアリンという酵素では消化されません。食べ物と一緒にイヌリンを摂取すれば、血糖値に直接作用するわけではありませんが、前後に食べた糖質の吸収を穏やかにするため、血糖値の上昇を防ぐことができるといわれています。
25名の女子学生(21.4±1.3歳)に対して11.6 g/日で2週間摂取させたところ、1週間あたりの排便回数は、6.8回から7.8回に増加し、排便量は28%増加することを報告した実験結果もあります。

※参考:「酵素法により製造されたイヌリンと低脂肪食品への利用」化学と生物2013(51)6, p.376=382(https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/51/6/51_376/_pdf)

まとめ:糖質制限ダイエットとの関係は?

アクチゲニンには脂肪の生成を抑える働きがあるため、スムーズなダイエットをサポートしてくれると考えられます。

また、ゴボウ茶には水溶性食物繊維「イヌリン」が腸内環境を改善してくれるので、食物繊維による便秘解消、ダイエット効果が期待できます。前後に食べた食べ物の吸収を穏やかにする働きもあるため、血糖値上昇を抑制する効果も期待できます。

糖質制限ダイエットの味方に!
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ダイエットとゴボウ茶の組み合わせ

便秘の解消に効果的だと言われるゴボウ茶は、その他にもダイエットに効果的な効果を持ち合わせています。こちらでは、ゴボウ茶の脂肪排出効果、腸内環境改善効果、便秘解消効果のダイエットへの影響についてご紹介します。

脂肪の分解・排出

ゴボウの皮の部分には、「サポニン」という成分が多く含まれており、ゴボウやゴボウ茶の効能の多くも、サポニンによるものがほとんどです。

サポニンには体内のコレステロールの排出を促進させ、体内に脂肪が蓄積されることを防いで、ダイエットをサポートしてくれます。

サポニン(ジオスゲニン)が,マウスを用いた実験で脂肪肝や脂質異常症の予防をもたらすこと,さらにその作用は,LXRαのアンタゴニストとして肝臓での脂肪酸合成遺伝子群の発現を抑制するためであることを明らかにした。さらに,ジオスゲニンは,脂肪組織での抗炎症作用を発揮することで糖代謝も改善することを見出した。

出典:JSTAGE:(PDF)肥満と脂肪・エネルギー代謝に関する食品機能学的研究

サポニンは、肝臓での脂肪の合成を抑えて、脂肪を蓄積しにくい状態に導いてくれるだけでなく、糖質の代謝も改善してくれるため、ダイエットの強い味方となります。

腸内環境の改善

ゴボウ茶の原料であるゴボウには、腸内環境を改善する働きがあるとされています。

動物実験では焙煎したごぼうの摂取により,大腸炎予防に関係する腸内の IgA,ムチンの増加,二次胆汁酸の減少,腸内細菌のビフィズス菌の増殖とそれに伴う有機酸の増加が報告されている。

出典:JSTAGE:(PDF)ごぼうの抗酸化成分と加熱による保護

このように、ゴボウで腸内環境のビフィズス菌が増えることが報告されていますが、ゴボウ茶でも同じ効果が期待できます。

それは、ゴボウ茶に水溶性食物繊維の「イヌリン」が含まれているからです。

腸内の悪玉菌と善玉菌のバランスは、どちらか片方が増えれば、どちらか片方が減る、というバランスで成り立っているので、食物繊維によって悪玉菌が減少した結果、善玉菌であるビフィズス菌が増加。

腸内環境の改善は新陳代謝のアップに繋がるので、痩せやすい体質になれると考えられます。

便秘解消

食物繊維によって腸内環境が改善すると、一番に効果が現れるのが便通の改善です。 便秘はダイエットの大敵だと言われますが、その理由は、便秘になると腸の働きが滞り、新陳代謝が低下してしまうため。

便を蓄積した腸は働きが低下してしまい、糖質や脂肪を代謝させている肝臓に負担がかかり、肝機能の低下にも繋がります。

腸内環境を改善して便秘が解消できれば、腸は本来の働きを取り戻すため、肝臓の機能低下も改善され、結果的に新陳代謝が活発になって、ダイエットに成功しやすくなるのです。

ゴボウ茶ダイエットのやり方

ゴボウ茶のダイエット効果を最大限に引き出すためには、より効果的な飲み方をすることが大切です。

そこで、ダイエットにゴボウ茶を取り入れるときの効果的な飲み方についてご紹介します。

ゴボウ茶に副作用はあるの?

ゴボウ茶の副作用として下痢の症状が引き起こされることもあります。ゴボウ茶には水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、取り過ぎるとお腹への刺激が大きく下痢を起こしてしまうのです。
また、カリウムも含まれているため、トイレが近くなるという症状も、人によっては副作用に感じられるかもしれません。

理想的なゴボウ茶の飲み方

ゴボウ茶の淹れ方は商品のパッケージに書かれている通りですが、基本的に、煮出しであれば1~2分、お湯を注ぐタイプであれば30~50秒程度の蒸らし、水出しでは2時間程度の水出しで完成です。

ただし、ダイエットのためには、水出しよりも煮出しや注ぎで作って、温かいまま飲んだほうが新陳代謝促進効果が期待できます。

また、でがらしのゴボウは食べることができるので、料理などに使えば、より多くの食物繊維が摂取可能です。

飲むタイミングは空腹時・食事時

ゴボウ茶に含まれている食物繊維は、胃の中に入ると水分によって膨らむため、空腹時と食事時に飲むと効果的です。

胃の中で膨らんで満腹感を感じさせてくれるので、食べ過ぎを予防することが可能。 また、食事時に飲むと、脂質や糖質を食物繊維が吸着してくれるので、体内での吸収率を下げてくれます。

ゴボウ茶の選び方と飲み方

ゴボウ茶を選ぶ際のポイントは国産のゴボウを使用しているものを選ぶのもおすすめです。国産のゴボウは無農薬のものが多いため、安全性を高めるためにも国産のものを使用している商品を選んでみましょう。
それから、商品によってはかなり香りがきつく、飲むのをストレスに感じてしまうものもあります。香りがきつくなりすぎないように他のお茶がブレンドされているようなものだと飲みやすいでしょう。もちろん、ゴボウのニオイが好きな方であればそれほど気にならないかもしれません。
続いて飲み方についてですが、商品に書かれた飲み方に従いましょう。一般的にティーパックのものを使う場合は5分以上煮出します。ただ、アイスではなくホットで飲んだほうが体が温まり、ダイエット効果も期待できるでしょう。
注意したいのが、飲みすぎに関することです。ゴボウ茶には食物繊維が豊富に含まれているのですが、食物繊維は摂り過ぎるとお腹が緩くなってしまうため、少しずつ量を見ながら取り入れてみましょう。

違いがよくわからないあのお茶

ゴボウ茶と高麗人参茶の違い

ゴボウと高麗人参は、どちらも根を使用し、古来から去痰薬・強心薬などとして使用されてきました。共通点として、両者とも「サポニン」という成分が豊富に含まれていることが挙げられます。これは苦みやえぐみの元となる成分です。サポニンは様々な植物に含まれており、種類によって安全性は異なります。
身近な食材であるごぼうとは異なり、高麗人参は高価な漢方薬として人気があります。また、高麗人参に含まれるサポニンはジンセノサイドと呼ばれ、他の植物には存在せず、そういった側面も珍重されています。

ダイエット以外で期待できる効果・効能

ダイエットに効果的なゴボウ茶ですが、ダイエット以外にどのような効果を発揮してくれるのでしょうか。こちらでは、ゴボウ茶のダイエット以外の効果についてご紹介します。

大腸がん予防効果

ゴボウ茶には食物繊維が豊富に含まれていますが、食物繊維は便秘に効果的なだけでなく、大腸がんを予防する効果も期待できると言われています。大腸がんを予防してくれる理由は、下記の文献にあるように、食物繊維が有害物質の排出を促してくれることと、リグニンの抗菌作用があることです。

また、これら繊維質は消化吸収されずに排泄される際、腸内の発ガン物質など有害物質を吸収してくれるので大腸がん予防にも効果があると言われています。最近の研究報告では、食物繊維のうちのリグニンに抗菌作用があり、がん細胞発生を抑制する効果があることもわかってきました。

出典:独立行政法人 農畜産業振興機構:ごぼう

食物繊維は便秘を改善し、腸内環境を整え、ひいては大腸がんを予防してくれる優秀な物質です。また、抗菌作用を持つものが体の中を通ることは、他の疾患の予防や免疫力強化にも役立つ可能性があるでしょう。

高血圧とむくみの予防・改善

ゴボウにはカリウムが多く含まれています。カリウムの働きは、体の浸透圧を調整することで、血圧の高さやむくみに関連している栄養素なので、ゴボウ茶で高血圧とむくみの予防、改善効果を期待することが可能です。

日本人はナトリウムの摂取量が諸外国に比べて多いため、ナトリウムの摂取量の低下に加えて、ナトリウムの尿中排泄を促すカリウムの摂取が重要と考えられる。

出典:厚生労働省:6.1.2 カリウム(K)

厚生労働省の資料からもわかるように、塩分の強い食事が多い日本では、カリウムは積極的に摂取すべきです。カリウムを十分に摂取することは、高血圧予防効果だけでなく、血圧の低下に伴う脳卒中予防効果、骨粗鬆症予防効果などにも繋がります。

貧血の予防

ゴボウにはカリウムをはじめ、ミネラルが多く含まれており、鉄分も豊富です。鉄分とミネラルの不足は貧血を引き起こす原因となるため、貧血の改善にも役立つでしょう。

特に食事制限を伴うダイエット中は、栄養素が不足して貧血になりがち。貧血になる原因は、食生活の偏りが大きな影響を当たるからです。その点、ダイエットにゴボウ茶を取り入れれば、貧血を予防しながら健康的に痩せられる可能性が高まります。

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