ニュースや事例から知る糖質制限

糖質ダイエットの第一人者の突然死による波紋

糖質制限ダイエットを広めた第一人者ともいえるのが、ノンフィクション作家である桐山秀樹氏です。2016年に急逝されたニュースから考えられるリスクと注意点を解説します。

糖質ダイエット成功で一躍有名に

2010年に糖尿病を発症し、医師からダイエットを言われたことをきっかけに、糖質ダイエットにチャレンジ。高雄病院(京都府)の江部康二理事長の著書を参考に、3週間で87kgから67kg下げることに成功。その驚くべき効果に「おやじダイエット部」なるものを立ち上げて、その活動を書籍やテレビなどで広めていきました。同じダイエットに悩む人、特に中年男性に希望を与えたといってもいい存在でした。

突然の急死…。死因は心不全・急性心筋梗塞

一躍有名人となり活動の幅を広げていた桐山秀樹氏でしたが、2016年に急逝。滞在していた都内ホテルで心不全を起こして帰らぬ人に…。このニュースはテレビや雑誌でも大きく取り上げられ、世間の糖質ダイエットへの熱も若干下がるものとなりました。さまざまな憶測がささやかれる中、妻で文芸評論家である吉村祐美氏や「おやじダイエット部」のメンバーは、糖質ダイエットが原因であることを否定しています。死因は心不全・急性心筋梗塞とされており、日ごろの疲労が相当蓄積されていたものだと思う…と述べられています。

危険性が指摘されるも因果関係は不明

糖質ダイエットとの因果関係については、数年前から専門家の間で心臓病や脳卒中の引き金になると指摘されていました。2013年には、国立国際医療研究センターの能登洋氏が「健康な人がおこなうとリスクが高い」と述べていることでも注目を集めています。

ただ、そういった可能性があるというだけで、はっきりとした因果関係は立証されていません。年齢による老化や生活習慣など、糖質制限ダイエット以外の事で病気を発症させているかもしれないのです。

安全な糖質制限ダイエットにはバランスが重要

糖質ダイエットはやり方を間違えれば健康を害する可能性もあるといったことはもともと言われており、糖質を一切遮断することはやめて、リスクを回避するためにもバランスよく摂取しつつ、糖の吸収を抑える成分を取り入れることを推奨しています。因果関係は立証されていないものの、その可能性はゼロではありません。かといって、糖質ダイエットに健康リスクが必ずしもあるとはいえません。要は、糖質ダイエットだけでなく、生活習慣なども見直してみるのが必要ということなのです。